MET ライブビューイング ⑦ 『Lucia di Lammermoor』
メトロポリタンオペラの ライブビューイング、ドニゼッティの『ランメルモールのルチア』
Lucia di Lammermoor を観てきました。今シーズンこれで7回目のライブビューイングとなります。あらすじはこちらで
このオペラ、欧米各国ではすでに2月7日にライブ中継されたものです。時差等の関係で日本では生中継できないので少し遅れて上映されますが、それにしてもひと月遅れというのはいくらなんでも遅すぎではないですか! せめて一週間以内に上映して欲しいものです。
アンナネトレプコ出産後初のオペラ出演、それもライブビューイングで、と世間の目が注がれていたわけですが、マスコミのネガティブな予想を覆して見事にブラボーなルチアを演じきりました。まさに拍手喝采ものです。
このオペラの見せ場は何といっても二幕目の「ルチア狂乱の場面」あの螺旋階段での。。。
幕間のインタビューで「この場面では歌にも演技にも沢山のトラップがあるから、それに落ちないように気をつけるだけ」と答えていたが、そんな心配はどこ吹く風、堂々と歌い演じ完全復活を印象づけました。
ルチアは通常コロラツォーラ・ソプラノ(高音)が歌うが(ナタリーデセイとかダムラウなどが得意とする)ネトレプコのような線の太いしなやかなソプラノも耳に心地よい。
ただ出産後の体重増加でまんまるこちゃん(特に下半身肥り)になってしまいました。ふくよかになったことで柔らかさ、安定感が増したという見方もありますが、、、これ以上は肥らない方がいいと思います。近頃のオペラはビジュアルとか動きの軽さも要求されますから・・・
でも、まんまるネトちゃんも意外と可愛いかった!
ところで当初予定されていたルチアの恋人エドガルド役のビリャソンが体調不良で降板してしまいました。急遽ピョートル・ベチャーラが代役になったので今やゴールデンコンビとも言われるネトレプコ&ビリャソンの二人を目当てにきた観客にとってはさぞ口惜しかったに違いない。私もそのひとりではありましたが・・・・
ピョートル・ベチャーラにしてみればライブビューイングで天下のネトレプコとの共演が成功すれば一気に世界に名前が知れ渡るわけだから、またとないチャンスが訪れたのです。
ビリャソンと比較すれば熱っぽさにやや欠けるもののさほどの遜色なく演じきりました。ブラボーの嵐が止まなかった。ベチャーラさん大成功です。
そして、ルチアの兄(エンリコ)役のマリウス・キーチェンのバリトンも魅力的で素晴らしかった。
以前、BSで放送された「ドン・ジョバンニ」で観たことがあるが今回もお得意の悪役がピッタリはまってました。3/15に行われるMET125周年GARAに出演予定するらしいが、やはりドン・ジョバンニを歌うのかな?
午前10時~午後1時50分まで休憩含めておよそ4時間という長丁場だったが、METらしい豪華な舞台を存分に楽しみました♪
by 5-saturn
| 2009-03-06 22:34
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