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『OTELLO』 @新国立劇場オペラパレス


昨夜、新国立劇場シーズン開幕を飾るオペラ、ヴェルディの『オテロ』を観に行った。
ヴェルディの傑作中の傑作といわれるこの『オテロ』だが、ライブで観るのは初めて^^そしてオペラパレスも初体験ということもあり期待が膨らみます。。。

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この「オペラパレス」はなんといってもアクセスがよい!新宿から2つ目初台駅(京王線)から地下通路で直結(徒歩2分程度)している。そしてこのエリアにはもうひとつ、コンサートのための劇場「オペラシティ」がある。
ここには何度か足を運んだことがあるが、なんとなく居心地が悪い。ウッディ仕様にもかかわらずなぜか温かみを感じない。それに音響的にもどうかな?というわけで最近はめっきり行かなくなった。

しかし、この「オペラパレス」のほうはなかなかなものだ。やや華やかさには欠けるが上品で落ち着きがある。二階客席から観た舞台の雰囲気はメトっぽい感じもする。

さてこの『オテロ』は同名のシェイクスピアの悲劇をヴェルディが壮大なオペラに仕立てた音楽史に残る傑作だ。シェイクスピアの原作は読み手に言葉の多さ(多すぎるくらい)によって登場人物の複雑な心理状態を伝えた。しかしオペラでは言葉のかわりに音楽が描写を担うことになる。

つまりはオペラの骨格はストーリーだとしてもセリフを引っ張る音楽が饒舌でなければ作者のメッセージは伝わらない。その点でこの『オテロ』はオペラの魅力を十二分に味わえる作品だと思う。

ロッシーニ的なオペラブッファも大好きだ。でもそれと対極的な人間の内面深く潜む繊細な心理を表現する作品にも惹かれます。
『オテロ』の主役は当然オテロ(テノール)なのだが、実は悪役イアーゴ(バリトン)の存在が非常に重要だということがわかった。見方を変えると主役はイアーゴかもしれない。

悪キャラを観客に不気味なメロディーにのせて語りかける音楽的描写は他のヴェルディ作品とは一線を隔しているといわれる。そのあたりがこのオペラ『オテロ』の大きな魅力のひとつかもしれない。

今回は主役の三人(オテロ、デステモナ、イアーゴ)とカッシオが欧米で活躍する客演外国人だったので確かに迫力はあります。
オテロ役のステファン・グールドは力強い声量で演技力もあり、巨体でのた打ちまわる水中自刃のラストシーンはまさに天晴れだった。
イアーゴに扮したルチオ・ガッロに関していうと、もっと狡猾で悪意に満ちたイアーゴを期待したが、やや物足りない。
デステモーナのタマール・イヴェーリは、決して太い声ではないが響きのある美しいソプラノが泣かせる・・・特に「柳の歌」は。。。

日本のオペラハウスでこのように涙を誘う『オテロ』が上演できるなんて凄いことです。

ところで、来年2010年には英国ロイヤルオペラ、トリノ歌劇場、引き続き2011年には5年ぶりとなるメトロポリタンオペラ来日とビッグな来日公演が目白押しだ。 どうですかこの充実ぶりは! これら全制覇なら最低でも7公演行くことになるが、さて・・・・・
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by 5-saturn | 2009-10-08 21:56 | opera

@アルブレヒト・デューラーの家(2016/July)


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