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TOSCA @ Met HD Live Viewing


2009~2010年メトロポリタンオペラのHDライブビューイングの第一弾ヴェルディ『トスカ』を観た。およそ25年続いたゼフェレッリ演出がお蔵入りとなり、かわってL.ボンディによるニュープロダクション『トスカ』が今シーズンから始まる。今シーズンの目玉作品のひとつだ。
新演出に期待が高まるなか、9月の初日蓋を開けてみると、まさかの大ブーイング!
一説には、舞台設定がリブレット(原作)に忠実ではないとか、あまりにもシンプルすぎるとか、挙句はアンチカトリシズムではないかとまで言われた。
そんないわく付の『トスカ』ですから逆に興味深々となるわけで・・・そんな楽しみも抱きつつ出かけた。
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ややネガティーブなイメージを持って臨んだが、終わってみればさほど悪い印象はなかった。確かに舞台装置はシンプルではあるが、衣装に関しては比較的豪華でキャラクター考証、時代考証もしっかり踏まえた素晴らしいものだった。
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肝心な歌い手のほうは・・・
主役トスカを演じたカリタマッテラ(S)はやや年をとった感は否めず、精一杯熱演するも情熱的なトスカのキャラをいまひとつ演じきれず、目チ"カラのないやや冷めた感じのトスカであった。
それに比べてカラヴァドッシ役のマルセロ・アルバレス(T)はイタリアオペラの真髄を突いた熱唱熱演だった。見せ場のアリア『星は光りぬ♪』はアルバレスの良さが全開、見直しました!
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そして圧巻は悪役スカルピア役のガグニーゼ(B)だ。 ガグニーゼって? 実は当初キャスティングされていたウーシタロの代役で登場したバリトンであるがこれが大当たり。
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『トスカ』でのスカルピアは『オテロ』のイアーゴと同様にオペラ界において悪役の双璧ともいえる難役だ。そんな悪役をみごとに怪演した。しかしスカルピアは列記としたローマの警視総監なのだから、もうちょっと品格がほしかった。これは演者ではなく演出の問題点かもしれないが。。。

ラストシーンのサンタンジェロ城からトスカの身投げシーンが話題になっていたが、結局完全に飛び降りず身を乗り出したところでフリーズ→暗転で幕が降りる。 なかなか面白いテクだと思った。

オペラ終了後、友人とトスカに最も相応しい歌い手は誰だろう?という話になった。
なんと言ってもトスカ歌いといえば今や伝説と化したマリア・カラスの右に出るものはいないだろう・・・という結論に至ったのであった。

♪アリア「歌に生き恋に生き」



ついでに先日離婚を発表したゲオルギューとアラーニャの蜜月時代のTOSCAをどうぞ^^二人の共演は二度と観られないかも。。。
ゲオルギューのトスカを一度生で観たいものだな^^ 

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by 5-saturn | 2009-11-11 17:25 | opera

@アルブレヒト・デューラーの家(2016/July)


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