AIDA @ Met HD Live Viewing
Met ライブビューイング、シーズン第2弾 『アイーダ』を観て来た。
今秋、3シーズン目を迎えたライブビューイングである。当初、観客は数えるほどであったが徐々に認知度が高まり、このところ回を追うごとに観客が増加しているようだ。良い席をゲットするために一足早く出かけなければならなくなった今日この頃である。
アイーダはオペラファンでない人にもよく知られたポピュラーなオペラ演目のひとつである。
その昔、わたしがオペラに関心を持ち始めた頃、文化会館で初めてアイーダの生舞台を観たことがある。たしかプラハ国立歌劇場公演によるものだった。これぞオペラの醍醐味と、大感激したことを懐かしく思い出す。
アイーダはエジプトが舞台の物語なので豪華な舞台演出が楽しみのオペラだ。とりわけ豪華絢爛な演出で定評のあるMetのアイーダはこの20年間ずっとこの演出を貫いている。劇場自体が大きいうえに高さもあるのでその舞台はまるでハリウッド映画のワンシーンのように迫ってくる。
Metではこのところ新演出に切り替わる演目が続出している。この春には四半世紀続いたシェンクのワーグナー・リングもとうとうお蔵入りとなった。こんな調子でこのプロダクションのアイーダもまもなくお蔵入りしてしまうのではないかと危惧している。
スケールの大きい舞台にはそれに見合う、耐え得る力量のある歌手(更に華があればそれにこしたことはないが)がほしい。今回の主役3人は、アイーダ(S)(ビオレッタ・ウルマナ)、ラダメス(T)(ヨハン・ボータ)、アムネリス(MS)(ドローラ・ザジック)だ。3人合わせると、裕に300kgは超えようか(あくまでも目測)と思われる巨体の面々である。その巨体から繰り出される圧倒的な声量と存在感は決して舞台に負けてはいない。しかし、いまいちパッションを感じ取れなかったのが残念だ。
自宅に帰って早速、Met player で過去のアーカイブ映像(1989年)を見た。
全く同じ演出であった。ラダメスに扮するは、当時三大テノールで世界中を席巻していたあのドミンゴさまである。そして驚くことにアムネリスはなんと絶頂期のドローラザジックであった。両人にとってキャリアピークの時代ということになるだろう。
you tubeで ’88 ドミンゴとザジックの映像発見、両人絶頂期のアイーダをどうぞ。
ところで、2011年メトロポリタンオペラ来日公演日程が決定しました。
詳細はこちら
ラ・ボエーム、ドンカルロ、ランメルモールのルチア の三演目、どれも見逃せな~い^^
by 5-saturn
| 2009-12-01 07:13
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