英国ロイヤルオペラ東京公演 『マノン』
夢はいつも持っていたほうがよい。できればそれをリストupした方がよい。そうすればチャンスが巡ってきた時にすぐに獲りにいけるし、場合によってはワンチャンスで複数実現できることもある。
今月そのチャンスが巡ってきた。アンナ・ネトレプコとアンジェラ・ゲオルギュー、当代を代表する二人のソプラノとともに英国ロイヤルオペラが日本にやってきた。ROH日本公演は実に18年ぶりとなる。日本のオペラファンにとって、まさに居ながらにして彼女らの得意演目が楽しめるという夢のような公演だ。(残念なことにアンジェラはドタキャンになってしまったが・・・)
早速、二演目セット券『マノン』と『椿姫』を手に入れた。以来半年、ついにその日がやってきた。
まずはアンナ・ネトレプコの『マノン』を観賞した。
当代きってのマノン歌いといわれるネトレプコだけにキャリアピークでのマノンは是非聴いておきたかった。全身マノンオーラが漂うはまり役である。
私が初めて生ネトレプコを聴いたのがちょうど4年前。以来この4年間で彼女は一気に世界のディーヴァへとのし上がった、そして結婚、出産も経験した。
出産後の体重増のためビジュアル的にはややイメージが変わったが、本人は全く気にする風もなく(気にしているのかもしれないが)以前にも増して精力的に活躍している。母は強し・・・である。
体重増によって音域が広がり高音に柔らかさが増しオペラ歌手にとっては大いにプラスになったのは間違いない。そして体重も徐々に戻りつつある様だ。素敵なビジュアルを取り戻すのもそう遠くはないだろう。
オペラ「マノン」 マスネ作曲
もとはといえば普通の夢見る少女であった、それが旅の途中でデグリューと恋に落ちて駆け落ちするも享楽的な生活が忘れられず、愛した男性のもとを去り金持ちの男性のもとへと・・・。贅沢三昧をしつくしたが、やはり愛に満ちた日々を取り戻そうと、デグリューに会いに行く。
しかしながら彼はすでに聖職者となり、マノンのことはもう断ち切っていた。が彼女の魅力に籠絡されてしまう。(男って弱いなぁ~)
そして再度一緒に暮らすも彼女は贅沢が忘れられず、賭け事で一攫千金を狙う。そしていかさま賭博の罪で捕えられてしまうのである。そして悔恨とともに彼の腕の中で息を引き取る。
あらすじはざっとこんなものでよくある単純なストーリーだが、オペラでは休憩を入れて堂々の4時間ものに仕立てられている。
演出家Rペリーの意図なのかどうかわからないが、全体的にやや抑制気味の歌唱ではあった。しかし演技力に定評のあるネトレプコのこと、まさにオペラ女優全開のマノンを魅せてくれた。
この日陣取ったのは一階平土間の中央席。声もよく飛んでくる良席だ。しかし始まるや否や左隣の太った男の鼾が気になって暗澹たる気持ちになった。ところが二幕目が始まると隣席は空席に・・・?ひとまず、ほっとした。そしてラッキーなことの最後まで彼は帰ってこなかった。それにしても贅沢な子守唄ではあります。
カーテンコールで速攻オケBOX前に移動(一階席の強みデス)、すっぴん(たぶん)のネトレプコもカワイかった!
来週は あの『椿姫』に行く予定。。。
ある情報によると、アンジェラ・ゲオルギュー降板の代役エルモネア・ヤオ嬢がいまひとつらしい。なので最終日(観賞予定日の)はネトレプコが代役で登場するサプライズが用意されているとか・・・
さぁて、吉と出るか凶と出るか当日のお楽しみってところですね。
by 5-saturn
| 2010-09-16 23:30
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