Met・ ライブビューイング ③
Metライブビューイングシリーズの3回目、ワーグナーの楽劇「トリスタンとイゾルデ」を観てきました。全3幕、intermissionを含め上演時間5時間30分という超大作です。
劇場だと終演時間には、ばりばりの午前様になってしまいますわね。
そういえば、3年前NYのMetで「カルメン」を観た折(確か3時間半程度ものでしたが)劇場から徒歩10分足らずのHTLに戻ったのは既に午前零時を過ぎてましたっけ・・・・
小泉前首相みたいなワグネリアンでない私にとって上演時間の長さと難解さはひとつの挑戦でした。でも居眠りすることもなく、いやむしろ壮大なスケールのワーグナー・オペラの奥深さに引き込まれてしまいました。 それでもまだまだワグネリアンへの道は険しそう・・・(笑)
前奏曲と最後のイゾルデの「愛の死」はワーグナーが全曲の初演に先立って演奏会形式で発表したことにちなんで現在でもよく演奏されている有名な曲です。
なんといってもイゾルデを演じるMetのディーヴァ、デボラ・ボイトの歌唱が秀逸。トリスタン役18番の実力者ベン・ヘプナーがロバート・ディーン・スミスにキャスト変更されたこともあり、デボラ・ボイトの歌唱力に圧倒された感ありでした。
とは言え、ロバートも世界のMetで主役をこなす歌手ですから、実力者ということには間違いはありません(彼の名誉のために)。ただどんな理由であれ、突然のキャスト変更はfull priceで劇場に足を運んだ人にとっては残念なことです。私の場合は4000円ポッキリなので、まいっか^^で済みますが。。。
終幕、最後の「イゾルデの愛の死」を歌うデボラ・ボイトの豊かな声量と伸びやかなソプラノが今だに耳に残っています。 Brava!
それから今回の舞台装置はとてもモダンで斬新なものでした。比較的オーソドックスなセンスの舞台演出を見てきた(というか、好みの)私にはやや違和感を覚えましたが、
このライブ・ビューイングでは初の試み、マルチスクリーンを駆使したカメラワークが効を奏し、新鮮な感覚で楽しめました。
Metシリーズ、次回は4/21のプッチーニ「ラ・ボエーム」です。イタリアオペラの王道とも言うべき作品、楽しみです。
by 5-saturn
| 2008-04-07 22:07
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