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2017年 06月 08日 ( 1 )

BABEL展


上野・東京都立美術館で現在開催中の
ピーター・ブリューゲル『バベル展』へ
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実は先日
『ミュシャ展』を見に新美術館へ行ったところ
チケット売り場には想像をはるかに超える大、大行列が出来ておりその光景を見た瞬間、
一気にやる気喪失!
炎天下の2時間待ちは辛いですから。。。
そそくさと退散してしまいました。

そんな苦い体験をしたばかりなので
今回は早めに出かけることにしました。

ところが
今度は完全に予想は裏切られ、チケット売り場に行列は見当たりません。
なんだか拍子抜けしてしまいました。
人気がないのか、はたまたマニアックなのか?
ビミョゥ〜

部屋に入ると、そこそこ観客はいます。
でも有名絵画の来日展としてはストレスの少ない鑑賞シーンでした。

1時間半程度じっくり鑑賞できました。

そして
この展覧会を見て分かったことがあります。

ブリューゲルの『バベルの塔』は全部で3作品あるということ。

一番有名な『バベルの塔』はウィーンの美術史美術館にあり、良く知られていますね。
こちらは大バベルと言われ、先に描かれた作品ですが完成度が高いとか。

以前ウィーンの美術史美術館でブリューゲル作品群の圧倒的な存在感に惹かれ(なかでもバベルの塔に)すっかりブリューゲルのファンになってしまいました。
ミュンヘン、ベルリン、マドリーのプラド美術館でも・・・
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オランダのボイスマン美術館所蔵、今回の作品がこれです。ニュアンスの違う2点ですがどちらもブリューゲル作品そのもの!一目瞭然です。
インパクトありますね。
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もう一点は残念ながらもはや現存しないと言われています。


16世紀中頃、ブリューゲルより前に
同じネーデルランドでヒエロムニス・ボスという奇想な画家が既に活躍しており当時大人気の画家でした。
実はそのボスがブリューゲルに大きな影響を与えることになります。
ボスの絵画↓
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スペインの画家ダリを彷彿とするような奇々怪界な世界を描き、それは 宗教、農民、子供、女性等々、題材は多岐にわたります。

フランドル絵画の特徴は暗喩も多く描かれており、彼はそのフランドル絵画の元祖とも言われ、そのヒエロムニス・ボスの後継としてブリューゲルが登場しました。

キモい画風のボスとは違いますが、暗喩的な画風はよく似ています。幻想的な寓話でありながら現代の人々に啓示しているようにも感じます。

今回出品はありませんが
ブリューゲルの作品には農民の生活を描いた『雪中の狩人』『農民の婚宴』・・・など有名な作品があります。
ここらあたりにもヒエロムニス・ボスの多大な影響を感じます。

ブリューゲルのブレイクはヒエロムニス・ボス無くしては有り得なかったのですね。

『バベルの塔』とは
旧約聖書の《創世記》第11章に現れる巨塔。人びとは天にも届く塔を建てようとしたので,その高慢に怒った神は,言語を混乱させ,人びとを各地に散らして完成を妨げたという。



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by 5-saturn | 2017-06-08 12:00

@アルブレヒト・デューラーの家(2016/July)


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