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METオペラに感動!

昨夜、上野にある『東京文化会館』で行われた待望のNYメトロポリタン・オペラ≪ドン・ジョバンニ≫を観てきました。常任指揮者であるジェームス・レヴァイン急病のため急遽ピンチヒッターとしてアンドリュー・デイヴィスが指揮棒を振りましたが、豪華絢爛な歌手とオケの競演を心ゆくまで堪能してきました。

METオペラに感動!_c0072847_16492381.jpgモーツアルトのオペラを観たのはこれで3回目です。≪魔笛(プラハ国立歌劇場)≫≪フィガロの結婚(ウィーン国立歌劇場)≫ そして今回の≪ドン・ジョバンニ(MET)≫
昨今のオペラは(欧州のオペラハウスで見られる傾向ですが)舞台装置、衣装、小道具、等が極めてモダーンにシンプルに演出されています。オーソドックスかつ古典的なニュアンスを好む私としては、こういった傾向はあまり面白くないのです。が、METの場合は限りなく私好みに近い演出なんです♪ NYのMETで観て以来すっかりその虜になってしまいました。今公演も期待に違わず、重厚で洗練された舞台設営、演出、全てにオペラの殿堂METの自信と誇りを感じます。

METオペラに感動!_c0072847_16503721.jpgなんといっても豪華絢爛な歌い手達には圧倒されます。今回、話題の筆頭はソプラノのアンナ・ネトレプコ。昨年ザルツブルグ音楽祭で≪椿姫≫のヴィオレッタの好演し大喝采を浴び一躍スターダムに・・・マイルドでありながら高音に鋭く伸びる歌声はさすがに納得させられます。美貌と美声を兼ね備えた若きプリマの生声はそうそう聞く機会はないでしょうから、ほんとに幸運なことです。
それからツエルリーナを演じたメゾ・ソプラノのマグダレナ・コジェナー、この人もまた美人なんですよ。昨年出産した一児の母とは思えないような可愛らしいツエルリーーナを好演しました。まさに適役と言えますね。

METオペラに感動!_c0072847_1652412.jpgコジェナーのご主人はベルフィルのS.ラトルということらしいが、ほんとかな?
女性歌手ばかりではなく男性歌手も負けず劣らずの実力派ばかりです。なかでもドン・ジョバンニを演じたバスのアーウィン・シュロットは演技力抜群、勿論腹の底からしぼり出すような低音にも声量があります。これまでCD等で聴いたジョバンニのなかでは一番好きかも・・・

このオペラには大勢のコーラスはほとんどありません。モーツアルトが最も得意とする2重唱、3重唱、4重唱・・・花びらを散りばめたような美しいアンサンブルが楽しめます。極めつけは2幕フィナーレを飾る6重唱「悪を行うものの最後は・・・」はソプラノ、メゾソプラノ、テノール、バリトン、バスと全ての音域を全員でカバーする最高峰の6重唱の美しさはまさに圧巻でした。いつまでも聴いていたかったー。。。



by 5-saturn | 2006-06-24 17:07 | music

Lisbon:18.Jun.2019
by 5-saturn
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